まだ里親になるための研修制度が十分ではない頃に、前段落「養子を育てたい夫婦のための連続講座」に参加したという方の体験記を紹介致します。
その際は、参加者がグループで輪を作り、テーマを与えられ語り合ったそうです。自らの不妊経験を紹介する人もおり、嗚咽を漏らす参加者の方もいたとのことでした。ある参加者の方が、大きな深呼吸をしたあとに、「いろいろ体験して、悩み、ようやく連続講座の第1週の今日を迎えることができました」と、しみじみとした表情で話していたことが強く印象に残っているとのことで、すでに覚悟を決めている様子がじわじわと伝わってきたそうです。

グループでの話し合いのあとはロールプレイ。参加者の方は、そこではじめて具体的に「養親には何が必要とされているか」を知ることができたとのことで、子育てしたいという思いだけでは務まらない現実がそこにはあること、思った以上の体力が必要なこと、子どもをあるがままに受け入れる包容力、養子縁組であるという子どもの自分のルーツを知る権利の尊重など、短い時間で多くの情報を得られたそうで、覚悟もあった状態でありながらかなり精神的に疲れてしまった程だったそうです。回復には数日を要するほどだったとのことです。しかしそのおかげで、養親になりたいという確固たる気持ちを得られたと思えたそうです。
そういった経験をもとに、何年後かには同講座にオブザーバとして、参加する機会を得るまでに至ったとのことです。その時には講座自体の洗練が見られ、泣いている参加者もおらず、会場の雰囲気が明るくなっていたそうです。また、不妊クリニックの看護師や里親を支援する機関の方も同じくオブザーバとして参加していたため、かつての催しよりも内容が深くなっているだけでなく、養子縁組に対する意識や見られ方などが良い意味で変わってきたように思えたそうです。
連続講座におけるイメージを掴むために必要な情報として、講座中の状況は
・椅子が円状に並べられていて、夫婦離れて座ることになる。
・隣に座っている人とベアを組み、相手にインタビューをする。
・さらに、隣の人について他の参加者に他己紹介おこなう。
・男女グループに分かれ、ディスカッションをする。その結果を発表する。
・ロールプレイでは、「子どもへの真実告知」「近隣・親族への対応」「子どもの思春期」など
について扱う
・養親の体験談
・養子縁組までのプロセス
という形であったそうで、受講するにあたって心がけておくべきであるとも思われます。

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