養子縁組を解除したいとき、当人たちだけで話してもなかなか理解し合えず、こじれてしまう場合も少なくありません。 遺産相続をはじめとした経済・金銭的な問題から、人間関係からくるお互いの生活環境の不一致など、理由はさまざま。 いったん確執ができてしまうと、どちらも譲ろうとしなくなってきますし、溝は埋まるどころかどんどん深まるばかりになっていきます。

そのような状態でいくら意見交換に臨んだとしても、双方の話は平行線を辿るばかりで、一向に折り合いが付かないのではないでしょうか? どちらか一方が「誰が見ても明らかにこちらの主張のほうが筋が通ってるし、相手が受け入れるのが当然だ」と思っていても、 相手の同意を得られなければ養子縁組の解消手続きを行うことはできません。 妥協条件を提示し、受け入れてもらえれば良いのですが、離縁自体を拒否されているような場合はどうしようもないですよね。

こういった場合に仲人として裁判官に立ち入ってもらうのが調停離縁です。 当人だけでは難航してしまっている問題を公的な第三者である裁判官に立ち会ってもらい、お互いの言い分を聞いたうえで、すり合わせのお手伝いをしてもらえます。 手続きは無料というわけではなく、請求する際に1200円が必要になるので注意してください。

実際に調停を請求できる場所ですが、各地方の家庭裁判所が受け付けており、そこへ申し立てをすることによって行うことができます。 提出書類は既定の申請書と養親・養子の戸籍謄本が必要になるので、しっかりと準備しておきましょう。 縁組解消にまつわるトラブルは簡単に解決できないものが多い傾向にありますが、調停によって少しでも条件の良い決着をつけたいところです。