一般的に養子というと、親子関係を作るためになされるのが普通です。 養親の子は養子であって、孫ではありません。 しかし実の孫を養子にすることが法律上可能なのです。 「血のつながりがあって、しかも祖父祖母と孫の関係ができてるのに、なんでわざわざ養子縁組するの?」 と疑問に思う方もいるかもしれません。

確かに赤の他人ならともかく、血縁関係にある者でおじいちゃん・おばあちゃんと孫という関係がありながらも、 養親・養子の関係に組み直すことに何の意味があるのか分からないですよね。 すでに知っている方もいると思いますが、養子にすることで相続の際の税金を大幅に減らすことができるのです。 相続にかかる税金いわゆる相続税は、受け取る人が多いほどその額が安くなる傾向にあります。 「じゃあうちは孫が5人いるから、この際みんな養子にしてしまおうか」 といった極端なことを考える人もいるかもしれません。 それが可能であれば、相続のときの負担が格段に減って、だいぶ楽になるはずです。 ところがそんなうまい話はなかなかないというのが実際のところ。 相続の受取人として認められる養子は1人までと決められています。

実の子どもがいない場合であっても2人までとなっており、無制限に何人でも受け取れるわけではありません。 もちろん遺産をもらえる権利がないというだけで、養子自体に人数制限はないので安心してください。 ただそうなると、税金を安くする目的での養子縁組は意味をなさなくなるので、それならしないという方もいるかもしれません。 相続の権利が得られる孫の数には限りがあるので、争いにならないよう調整も必要になってきます。 その点も気を付けながら縁組を考えてみてくださいね。