養子縁組は一生に一度しかできないと思っている人も多いかもしれません。 実の親子関係でさえそう簡単にできるものではないですし、 ましてや法的な手続きを踏んでまで家族関係を構築する養子縁組がそう何度もできるわけがないと思うのも分かります。

しかし現行の法律上、養子縁組を何度もしてはいけないというに明確な決まりはありません。 縁組の手続きをした分だけ親が次々に増えていくということになります。 さすがにそこまで増やすことは現実的ではありませんが、特別養子縁組でなければ、本人と養親の合意のもとで可能となるのです。 仮に3回養子縁組をしたとすると、最後の3回目の親が現在の戸籍上で最優先され、その親の姓を名乗ることになります。 かといってそれまでの養親との関係が解消されるわけではなく、遺産の贈与も全員分きちんと行われるので安心してください。

もちろん権利が増えるということは義務も同時に負いますから、扶養の負担も倍になる点は注意が必要です。 結婚の場合は、いっぺんに2人以上の人と結婚するいわゆる重婚は法律で禁止されていますが、養子縁組は異なります。 再婚したいときは一度離婚して、関係を完全に解消してからでないとできませんよね。 同じように考えている人も多いと思いますが、養子になるのに前の養親との繋がりを断つ必要はありません。 もし現在の養親から新しい養親に完全に切り替えたいという場合は、適宜解消することは可能です。

とはいえ養子縁組は携帯の乗り換えのような気軽なものではないですし、そう何度も縁組するケースは稀と言っても良いでしょう。 ただ制度上は可能なので、養子縁組についての理解を深めるうえで知っておいて損はないと言えます。